福岡発の音楽文化、いまふたたび。
 『F−ONE(エフワン)レコード』は魅力あるミュージシャンとその楽曲をサポートし、全国へ発信する福岡のレーベルです。音楽産業の一端を担うビジネスとして体制の充実を図ることはもちろんのこと、何よりも音楽に対する本物の情熱と資質を持つ人を十分にケアしバックアップできる集団でありたいと願っています。これは今後も決して変わることのない私の基本姿勢です。

 1970年代、福岡はフォーク、ロックの分野で数多くの優れたミュージシャンを輩出し“日本のリバプール”と呼ばれる一時代を築きました。その拠点となったのがライブハウス『照和』です。アマチュアたちによる自主運営・管理というシステムは彼らのエネルギーそのものが照和を成功に導き、照和はプロの登竜門として神格化されるにまで至ったのです。

 照和のステージに立ちプロデビューをめざす若者たちを支えたのは、出演者同志の人間的なふれあいでした。仲間でありライバルでもあった彼らは、互いに情報を交換し切磋琢磨して自らの音楽性を高めていったのです。ステージ裏のほの暗いスペースは音楽へのひたむきな情熱と温かな交流に満ちていました。

 こうした環境がどれだけ人を成長させてきたか図り知れません。私が照和のステージに立ったのは閉店前の1年余りに過ぎませんが、この間に音楽を愛する多くの人と出会い、純粋なふれあいが持てたことは、何物にも変え難い喜びであり、今日の私のゆるぎないバックボーンとなっています。
価値ある音楽をがっちりサポート。
 照和は1978年12月、8年余りの歴史に幕を下ろしました。以来25年にわたり、私は照和に代わる“場所”や“機会”の創出に取り組んできました。音楽に情熱を傾ける人たちが常に新鮮な情報交換ができ、音楽性や感性を磨いていける環境を実現することは、私のライフワークとなりました。F−ONEレコードはその一つの答えです。

 照和という時代や場所は過去のものとなりました。しかし、あの時代あの場所に満ちていた“空気”は本物であると確信しています。私はそこに変わらぬ価値を見出すのです。その純粋さ、息吹で本物の音楽とミュージシャンをサポートしていきます。

 “福岡発の音楽文化”その舞台の幕が上がりました。F−ONEレコードが送り出す楽曲に耳を傾けていただけることを念願しています。
                                            2004年4月吉日
「F−ONE レコード」代表 長尾 慎一郎
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